PlaySeeker 〜趣味の探求者〜

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「グロテスクは焼き付いて」《新世紀エヴァンゲリオン》

新世紀エヴァンゲリオン

僕が初めて、《能動的》に見たアニメです。

それまでは《受動的》に、アンパンマンとか

ドラえもんとかを、ケーブルテレビの「キッズステーション」で見てはいたんですけど、自分から見たいと思ったのはこの作品が初めてなんですね。

 

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なんでこの作品なのか?

ことの始まりは小学三年生。

 

当時はいつも家族でスーパー銭湯のような場所に行ってました。

 

僕は割と長い時間お風呂に浸かるのが苦手なタイプだったので、(今でもそうですが)

その日も家族より先に上がって、銭湯の中をウロウロしてました。

 

で、いつもならゲームセンターエリアみたいな所でほかの人が遊んでるのを眺めて時間を潰してるんですが、ふとある場所に惹かれました。

 

それが、リラックスエリア、というか。

リクライニングチェアがズラーッと並んでて、前にスクリーンがあって、それを見ながら寛ぐ、みたいな薄暗い場所です。

 

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その時までは暗いし、タバコくさいしで入らなかったんですけど、背伸びしたかったんでしょうか。 そこに入ってみたんです。

 

で、そこで上映されていたのが新世紀エヴァンゲリオンの第7話「人の造りしもの」だったんですね。

 

まず、オープニングから始まるじゃないですか。

それがもう当時は怖いんですよね(笑

なんかいっぱい文字が出てくるし、血は流れてるし、ハダカのお姉さんは出てくるしで、f:id:shiningtettere:20180717121340j:imagef:id:shiningtettere:20180717121348j:image

 

普通なら怖くなってそこから出たんでしょうけど、なんでかそのまま見続けてました。

 

で、肝心の内容としては、それも怖かったです(笑

 

なんかヘンなロボットが暴走して、それを止めるために奔走する、と言ったものなんですが、

 

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暴走しているロボットを止めるために、件の「エヴァンゲリオン」が登場します。

 

このデザインが怖い!(笑

どう見ても悪役やろ!っていうカラーリングで、ほんとにこれが正義の味方なの?って思いました。

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で、このエヴァ初号機が暴走しているロボットを食い止めている間に、葛城ミサトという女の人が耐熱スーツみたいなものを着てロボットの内部に潜り込み、システムを停止しようと試みます。

 

この内部がまた怖い!(笑

 

めっちゃ赤くて熱そうだし、狭い!

 

以前、遊びで土管みたいなものに潜って遊んでいたら服が引っかかって出られなかったことがあったので、閉所がただでさえ怖かったのに、これはあかんでしょと。

 

で、まあなんやかんやして暴走を食い止めることができて、その話は終わりました。

 

(エンディングでハダカのお姉さんがまた出てきて怖がりました)

 

それが終わって、上映室から出ると、心配した家族にどこ行ってたの!って、めっちゃ怒られました。

 

そしてその夜、寝ようとしてもさっきのことがあってなかなか寝付けないんですね。

 

心の中で、「夢にエヴァンゲリオンが出ませんように」とお祈りして、ようやく眠ることが出来たんです。

 

でも、その夜が明けても、脳裏にはエヴァンゲリオンが焼き付いていて。

 

モヤモヤとしたまま、一週間後にまたその銭湯に行くことになったんです。

 

で、そこでどうしたか?

 

また、例のリラックスエリアに行ったんですね。

 

どうしてあんなに怖がったのに、また見に行こうとしたのか?

 

今となってはわかりませんが、たぶん、半分怖いもの見たさで行ったんだと思います。

 

でも、その時はエヴァンゲリオンではなくガオガイガーを上映してました。

(なんだかんだ見たらそれも面白くて、後に見ることになります)

 

こうなると、もう抑えられずに、次はいつあの銭湯に行けるだろうか、と待ち焦がれるようになっていきます。

 

もう一度、あの怖いロボットを見たい

もう一度、あの滴る血を見たい

もう一度ハダカのお姉さんを見たい

 

その一心(?)で、その日を辛抱強く待ち続けました。

 

そして、ついにその日がやってきました。

 

新世紀エヴァンゲリオンが上映されていたのです。

 

その日上映されていたのは、第19話、「男の戦い」。

 

知ってる人もいるかもしれないですが、かなりショッキングな回です。

 

とにかくゼルエルが怖い!

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そもそも使徒を初めて見たのがその回だったので、とてもショッキングでした。

 

でも、一回目と違って、

初号機の腕が吹っ飛ばされるグロテスクさ、ネルフ本部で所構わず大暴れするその暴力性に釘付けになりました。

 

それで僕の中での印象が、

なんか怖い→怖いけどかっこいい

に変わったんです。

 

そんな紆余曲折がありまして、すっかりエヴァンゲリオンのファンになったのですが、

 

まあこんな作品を見てることが親にバレたらえらいこっちゃやで、と

 

どーにかしてこのアニメを親に見つからずに見る方法は無いもんかと模索してたんです。

 

そこで、ある方法を思いつきました。

 

おばあちゃん家は、2回に独立したテレビがあり、これに付属しているビデオデッキを使えばなんとか見れるんじゃないかと。

 

当時は週一でおばあちゃん家に帰っていたので、できないことはない作戦でした。

 

で、まあVHSを2巻だけ、おばあちゃんにおねだりして買ってもらい

 

おばあちゃん家に来た途端、2階に駆け上がってこっそりエヴァを見る・・・

 

そんな風にやってこそこそと見ていました。

 

それからしばらくして、中学生になったころにiPodを買ってもらいました。

 

これには動画再生機能が付いていたので、どうにかしてどこかから持ってきて、ようやく全話を見ることが出来た記憶があります。

 

そこで感じたのが、

小学生時代とのこの作品の感じ方のギャップでした。

 

 

小学生時代では理解できなかった人間関係や、演出 世界観が理解できるようになって、

改めてこの作品の完成度の高さを実感することになります。

 

この時、僕はこう思いました。

この作品がなんでこんなに面白いのか?

 

 

当時は、それがわかりませんでしたが、今ならわかる気がします。

 

それは、です。

 

いやいや、わかる気がするって言っててなんで謎やねーん、ではなく

 

この作品の中に散りばめられた謎の数々が、人々、ひいては僕を惹き付けてやまない要因であると推察します。

 

なぜなら古来より人々は、謎が大好きなんです。

 

謎と言えば、ミステリー小説ですよね。

これの起源は諸説ありますが1841年にエドガー・アラン・ポーが書いた「モルグ街の殺人」という小説が始まりと言われています。

 

もちろん、ご存知の通りエドガー・アラン・ポーはその後も大ヒットミステリーを連発し、ミステリー作家として後世に名を残すことになります。

 

これは文化の発展に伴って、単調な物語より謎が含まれている物語がより人々に好まれた証拠であると言えますね。

 

 

もっと根源から言うと、宗教も謎がバックボーンになって人気(?)を博していると思います。

 

キリスト教信者はキリストを、仏教はブッダをそれぞれ信仰していますが、彼らは実際に見たことのない対象、つまりは偶像を崇拝しています。

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なぜ、この信仰が途絶えることがないのでしょうか?

 

まあ、信心深いとか、神が偉大だから、とか色々あるとは思いますが。

 

結局は、謎に包まれた存在だから、どこまでも偉大であると想像を膨らませられ、信じられたのではないのでしょうか?

 

まあ、ズレたのでこの辺にしますが(笑

 

 

何が言いたいかというと、人々は謎に強く惹かれる傾向がある、ということですね。

(謎が面白い理由についてはまた別の記事で深く掘り下げようと思います)

 

 

新世紀エヴァンゲリオンにも、随所に謎が散りばめられています。

 

例えば、綾波レイ

 

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彼女は、物語の始まりからよく登場はしますが、彼女自身が何者なのか、何を考えているのか、は後になるまで明かされることはありません。

 

じゃあこのキャラクターは、どんなキャラクターか分からないから人気がないのか?

 

決してそんなことはありません。

 

何故ならば、謎に包まれたそのミステリアスさも要因の一つですが、

僕は、謎に包まれた正体が明かされたから人気があると思います。

 

何故ならば、普通にエピソード内で最初から、こんな人ですよ、と提示されたキャラクターよりも、

このキャラクターはどんなキャラなんだろう・・・?

と想像を膨らませて、その後正体がわかるキャラクターの方が、前者よりも印象が深く残るからです。

 

ここで面白いのが、正体が期待以上か以下か、という事です。

 

その正体について期待していることは人によりけりだとは思いますが、

 

例えば期待以上だった場合、そのキャラクターには、「なんてすごいやつなんだ!」と憧れて好印象を抱くでしょう。

 

何故ならば、人は想像していたものよりも凄いものに遭遇した時、その対象をよりよりものと判断する傾向があるからです。

あくまで僕の考えですが。

 

 

では期待以下ならどうなるか?

 

そのキャラクターに対しては、

「思ってたよりも大したことないな」と思います。

 

これは決してマイナスな印象ではなく、

自分と大して変わらない、と親近感を感じるということです。

 

ネゴシエーションにおいて、最初は大きな要求をして、その後にそれより小さい本来の要求を

することにより、その要求のウェイトが軽いように感じさせるテクニックと同じです。

 

また、憧れていた相手が実は自分と近しい存在だったとわかった時、人は親近感を覚えます。

従って、好印象な「大したことないな」なんです。

 

さて、綾波レイの場合は、そのどちらでしょうか?

 

 

答えは、すごいことに両方兼ね備えています。

 

彼女は最初は主人公に対して、素っ気ない素振りを見せますが、いざと言う時には身を呈して主人公を守ります。

 

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これによって、「思っていたよりも凄いやつだ」と印象付けられます。

 

また、彼女は人間らしからぬ無機質さで周囲からは異質な目を向けられていますが、

 

任務終了後は屋台で「にんにくラーメンチャーシュー抜き」というなんとも通な物を口にして、意外な一面を垣間見ることができます。

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「意外と人間らしいな」と思いますね。

 

こんな風に、謎→解決のロジックによりそのキャラクターの肉付けがなされていき、魅力的なキャラクターへと変貌していくのです。

 

 

この作品の謎はこれだけではありません。

なぜ戦うのか?

襲ってくる使徒は何者なのか?

エヴァンゲリオンはどうして作られたのか?

なぜ暴走するのか?

ネルフはなぜ作られたのか?どういう組織なのか?

など・・・

 

見る人に対して次々と謎が投げかけられていき、そしてその謎が解けた時、キャラクターに対しての印象と同じく、「すごい!」「親近感!」と感じさせ、

「面白い!」に繋がるのです。

(人が面白いと感じるタイミングはまだまだあるので、これもまた別の記事で掘り下げます)

 

 

さて、ここまで書いてもまだまだこの作品の魅力語り尽くせていませんが、いったんここで〆たいと思います。

 

 

少しでもこの作品を見るきっかけになれば幸いです。

 

続編に乞うご期待。

 

 

 

 

「ヴァージンは足取り重く」《mother3》

https://playseeker.hateblo.jp/entry/2018/07/16/090340の中で話したように、僕のゲームヴァージンは「mother3」なんです。f:id:shiningtettere:20180716091208j:image

 

今回はこのゲームの魅力について語りたいと思います。

 

まず、このゲームを知らない人にざっくりと説明すると、

 

「愛の物語」です。

遊んでいた当時、まだ僕は愛の意味さえわからなかったクソガキでしたが、

 

それでも、感動したくらい、いい話なんです。

 

 

まず、ゲームを起動して始めると、弟の名前の入力から始まります。

 

ゲームはおろかRPGすら初めてだったので、ここで

「自分の名前を入れればいいのかな」

と思って、素直に自分の名前を入れました。

 

次に進むと、自分の兄にあたる名前を入れる、と出る。

 

「僕が長男なんだけど・・・」

 

と思い、最初に入れる名前を妹のものに、兄の名前を自分にする。

 

そして、次に進むと、

 

父の名前を入れることになった。

「つよくて やさしい たよれる おとうさんだ」

正直、面食らった。 だけど、初めてだったので素直に父の名前を入れた。

(なぜ面食らったのかと言うと、父が嫌いだったから)

 

そして、母の名前。 次に犬の名前を入れることに。 

その当時はハムスターを買っていたので、母がつけてくれた名前である「ジャンゴ」を入れた

(今思うとかなり独特だったと思う)

 

次に、好きな献立。

当時はかなり好き嫌いがはげしかったせいで、かなり悩んで「ピザ」と答えた。

 

そして、最後にカッコイイと思うものは?という問い。

 

当時何故か僕は「バーチャル」という言葉が好きだった(正直意味も分かっていなくて、なんかサイバーっぽい、というだけで好きだった)

 

なので、「バーチャ」といれた。

なぜ「ル」を入れてないのか、思い出す事は出来ない(笑

 

 

それから、物語は始まった。

最初はなんか、どこかにある島のおじいちゃんの家で目覚め、ヘンな恐竜を見つけたりして遊ぶ。 どうやら父は家に残っているようだ。

 

そして、明日は家に帰るからね、と母が話したあと、手紙を父に出す。

 

この手紙では、子供たちに対する母の思いが込められていて、当時はあまり理解出来なかったけど、今見返すとかなりウルッとくる。

 

場面は移り、父が家にいると、森が火事になっているという知らせが入る。

 

それから父は、家事を消し止めるために奔走し、なんとか被害を食い止める。

 

そしてなんやかんやあり、子供たちと再開するが、

 

なぜか、さっき出てきた恐竜の牙に貫かれて母が死んでいたと告げられる。

 

 

かなりショックを受けた。

ゲームの中だったのに、まるで自分のことのように、ショックを受けた。

 

泣き崩れる父に、周りの人は哀れみの言葉をかけるが、父は暴れ、牢屋に入れられてしまう。

 

まあそれから、お墓でお参りをするシーンがあるんですが

ここがまた悲しい。

 

これから楽しい冒険が待っていると思っていた分、ここの悲しさは際立っていた。

 

そして、父は母を殺めた恐竜を探し、紆余曲折あって、何者かに改造されている姿で発見する。

そして母の仇討ちのため、死闘を繰り広げる。

 

そしてトドメをさそうとしたとき、その恐竜の子供がかけより、

母を守ろうとする。

 

共に戦った祖父は、これ以上孫達のような子達を増やしてはいけない、と諭す。

 

で、まあそんな感じで1章が幕を閉じるのだが・・・

 

 

重い。 こうして今思い返しても重い。

小学生の僕にはとても受け止められない重さだった。

本当ならここでこのゲームをやめて、ほかのゲームをするのだろうが、

生憎このゲームしか持ち合わせていなかったし、せっかく手に入れたのだから最後まで頑張ろう、と 足取り重く進めていくのだった。

 

それからどうなったかって?

 

まあ、結論から言うと、最終的に救いはない。

(人によって解釈が分かれるそうだが、自分は救われなかったと思っている)

 

特に1章で兄(僕)が行方不明になるのだが、その結末があまりに悲しい。

 

だが、その中でも、描かれた時間は短いながらも家族の絆をしっかりと感じさせる描写がなされていて、とても感動した。

 

物語としては、弟(妹)が、行方不明になった(兄)を探すついでに、母の死の原因の恐竜を改造した組織との戦いと言ったところなのだが、その中で出てくる登場人物は癖がすごいし、バトルは難しいしで、楽しいような、苦しいような。

 

それでも続けられたのは、やっぱり母の仇討ちをしたかったから。

 

でも、その先に待ち受けているのは・・・

 

って感じです。

 

 

大人になった今だからこそ、もう一度遊んでみたいな、って思います。

 

 

はじめましては突然に

こんにちは。初めまして。

今日から記事執筆を担当する、opekoといいます。

 

まずは簡単な自己紹介というか、このブログを立ちあげる経緯から。

 

私は幼い頃、暴力的な父の影響で引っ込み思案な性格でした。 

 

そのせいか、友達もできずにひとりぼっちでレゴブロックをずっといじくってるような、そんな感じでした。

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このレゴブロック時代でも、わりと個人的には面白かったりしたんですよ、本人はね。

 

まあ、色々とレゴブロックに関しては話したいことがあるので、その話はまた今度。

 

 

で、ここで転機が訪れたんですね。

小学二年生の時、近所に住んでる年上の男の子の、R君って子がいたんですよ。

 

その子とはまあ、ぼちぼち顔を合わせるくらいで、そんなに仲良くもなかったんですが

 

ある日、僕の誕生日パーティをやろうって、母親が言い出してですね。

 

そのパーティに、R君が来てくれたんですよ。

 

で、そこであるものを持ってきてくれたんです。

それが、ゲームキューブ

 

持ってきたソフトは、「スーパーマリオサンシャイン」っていう・・・お世辞にもみんなで遊べるようなもんじゃなかったんですけどね。

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で、家のテレビに繋いで、R君が遊んでるんですよ、僕のパーティなのに(笑

 

でも、僕を含め、パーティに来てた子達はそれに釘付けになったんですよね、プレゼントそっちのけで。

 

あの極彩色の鮮やかさは、今でも目に焼き付いてます。

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それに、すごいスピードで走り回るなんかちっちゃいオッサン、しゃべるポンプ、ドロドロの敵、と 衝撃だったんですよ。 それまでゲームに触ったことなかったんですけどね。

 

で、そのパーティはR君の独壇場のまま、幕を閉じたわけなんですが

 

それから僕はR君の家に入り浸るようになりました。 

 

でも、行っても何をする訳でもなく、ただR君の部屋に行って、プレイを見てるだけ。

 

それでも当時はとても楽しかったんです。

 

で、ある日。 R君の友達が来てるってのに遊びに行っちゃったことがあって、

 

まあトーゼン僕そっちのけで遊んでるんですが、あるものに僕はまた釘付けになったんです。

 

それが、ゲームボーイアドバンス

 

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なにを遊んでたかは、よく覚えてませんが・・・

 

なんで釘付けになったのか?

それは、当時のopeko少年の心情に理由があるんです。

 

当時の僕は、

「あのゲームキューブで遊んでみたいけど、テレビにつながないと遊べないから、お父さんの前で遊んでたら怒られるかもしれない」

 

って思ってたんですよ。

だから半ば遊ぶことに関しては、ほぼ諦めてたんですが

 

「このゲームボーイアドバンスなら、見つからずに遊べるんじゃないか」

とも思ったんです。

 

だから、衝撃だったんですよ。

 

で、その日から僕は、「ゲームボーイアドバンスおねだり作戦」の実行に移りました。

 

トーゼン父にバレようもんなら、怒られるので

父にバレないように、母にアタックすることにしました。

 

でも、これがかなり大変でした。

まず母は、外国人だったので、日本の文化にあまり詳しくなく、ましてやゲームなんて知らなかったんです。 

 

一生懸命説明して、やっと「ちっちゃい映画館みたいなもの?」って感じで。

 

まあ何はともあれ、お手伝い、ご機嫌取り、勉強と、めっちゃ頑張って。 ようやく買ってもらえました。

 

それが、当時としては最新機種である、ゲームボーイアドバンスSPです。

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しかも、限定のファミコンカラーというサプライズ!

 

めっちゃ嬉しかったです。

で、ここで問題が発生します。

 

どんなソフトにしようか?

 

そう。opeko少年は、ご機嫌取りに必死でどのソフトにするか決めてなかったんです。

 

で、その事を、デパートのレストランで母に話すと、

「あー、これだけじゃ遊べないのね。 じゃああと50頑張りポイントだね。」

 

頑張りポイントがなにか分からなかったんですが、ともかくもうちょい勉強とかをしたら買ってあげるよ、ってことは理解しました。

 

それから、2ヶ月間・・・頑張りました。

その間は、こう・・・

電源を入れたら、音と一緒に光るじゃないですか。 それを見て自分を励ましてましたね。

 

 

で、ついに50頑張りポイントが貯まって。

 

母が、「よく頑張ったね。はい、ご褒美だよ。」

って、小包を渡してくれました。

中に入っていたのは・・・

 

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mother3」でした。

 

マジ?なんかよくわかんないやつ買ってきたよこの人・・・って思って、なんでこれにしたの?って聞いたら、

 

「ほとんど読めなかったけど、これだけ読めたから」

 

当時、母は日本語がほとんど読めなかったんですね・・・

 

で、まあしぶしぶ遊んでいくんですが。

 

これが結構面白くて。 夢中になって遊んでしまうんですね。

 

これについても語りたいのでまたの機会に。

 

で、家で遊んでると父に見つかるので(正確には昼は仕事でいないので家で遊んでてもいいのですが)

大抵は外の日陰で遊んでました。

で、ある日。 しばらく家に来なくなった僕を心配して、僕の家まで遊びに来ようとしてたR君に出会いました。

 

そこで、R君は「アドバンス買ってもらったんだね。」とか「遊んでるソフトなに?面白いの?」とか、話しかけてきて。

 

そこからやっと、というか。

いろいろ話せて、人生初の親友が出来たんです。

 

なんでここまで昔の話をだらだらとして行ったかって言うと、この子との出会いが、その後の僕の人生を大きく変えることになるからなんです。

 

まあ、そこの話はまた今度するとして・・・

そんな、今の僕がある原因、とも言えるゲームとか、映画とか、アニメとか。

 

これらに出会った時って、こう、動いたんですよね、さっきみたいに。 気持ちっていうか、心が。

 

その感動を、もっといろんな人に伝えて、共有したい。

 

もっと、深いところまで探求していきたい。

 

そんな感じで、このブログを始めることにしたんです。

 

 

ちょっと更新が遅かったり、文面がおかしかったりするかもしれないけど、

暖かく見守っていただければと思います。

 

よろしくお願いします。